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執筆: Alex Ren

更新日: 17 分で読めます

眼精疲労による頭痛の正体:因果関係の全体像と、そっくりな頭痛との見分け方

要約 眼精疲労による頭痛、いわゆる目の疲れからくる頭痛は、眉からこめかみ、目の奥にかけて広がる鈍く重い痛みです。近くを見る作業が続くほど強まり、やめてから1時間ほどで引いていきます。これは実在する症状で、たどれる仕組みもはっきりしています。ただし、実際に引き起こしている以上に「頭痛の原因」にされがちでもあります。長引く頭痛の大半は一次性頭痛であり、新しい眼鏡を作っても何も変わりません。だからこそ大切なのは、眼精疲労による頭痛の治し方を探すことではなく、そもそも自分の頭痛がそれなのかどうかを見極めることです。それを判断するのが、このあとのタイミングによる見分け方です。

暗い部屋のデスクで目を閉じ、メガネを額の上に押し上げてモニターの向こうで鼻の付け根をつまむ女性。顔は画面の冷たい青い光に照らされている

この状態全体を指す医学用語は眼精疲労(asthenopia)で、米国検眼協会(AOA)が症状を一つのグループとして挙げているのには理由があります。目の疲れ、頭痛、かすみ目、ドライアイ、首や肩の痛みです。このグループ分け自体が最初の手がかりになります。画面作業の一日の終わりに頭痛と目の疲れが同時に来るのは、たまたま重なった別々の不調ではありません。何時間もかけて目とその周りの筋肉が積み重ねてきた小さな負担の、行き着いた先です。対処法を丸暗記するより、この因果の流れを理解するほうが役に立ちます。自分がどの輪に当てはまるかがわかり、このあと紹介する有効な対処法もすべて、特定の輪を断ち切ることで効いているからです。

因果関係の全体像:眼精疲労が頭痛に変わるまでの仕組み#

眼球そのものは痛みません。目には頭痛を生むような痛みの受容器がなく、だからこそ痛みは眉やこめかみ、目の上の骨のあたりに出て、眼球そのものには出ないのです。実際に起きているのは、目の周りの組織に4つの別々の負荷が重なっていくことです。それぞれに名前をつける価値があるのは、対処法がそれぞれ違うからです。

  • 持続的なピント合わせの負担。近くを見る作業は、目の中にある毛様体筋に何時間も収縮を保つよう求め、両目を同じ近点に向け続ける輻輳の筋肉にも同じことを求めます。どちらも8時間ぶっ通しで緊張し続けるようにはできておらず、その疲労のサインは、目の奥や周囲の深い痛み、いわゆる「目の奥が痛い」という感覚として現れます。
  • まばたきの激減。これがもっとも見過ごされがちな要因です。米国眼科学会(AAO)は数字で示していて、普段は1分間に約15回まばたきしているのに、パソコンの前では1分間に5〜7回にまで落ち込むといいます。まばたきとまばたきの間に涙の膜が崩れ、目の表面が乾き、乾いた表面は単に不快なだけでなく、本物の刺激になります。
  • 頭部周囲と首の筋肉の緊張。画面が高すぎたり、遠すぎたり、暗すぎたりすると、頭が前に出た姿勢になり、額や頭皮の筋肉が一日中わずかに緊張したままになります。これらの筋肉からの痛みは前方に放散し、まさに人が眼精疲労による頭痛と呼ぶ、額からこめかみにかけての帯状の範囲に現れます。
  • 自分では気づかず補正している光学的なズレ。矯正していない、あるいはわずかに合っていない度数、誰にも測られたことのない乱視、メガネが想定していない距離に置かれた画面。どれもピント合わせの仕組みが一日中さまよい続け、落ち着く先が見つからない原因になります。これだけは、対処法では直せず、眼科の検査でしか直せない輪です。
画面と目、その周りの筋肉を示す線画。持続的な近くへの注視、まばたきの減少、前に出た頭の姿勢、光学的なズレという4本の矢印が、眉とこめかみにかけての痛みの領域に向かって伸びている
4つの負荷が行き着く先は一つです。持続的な近見と輻輳が目とその周りの筋肉を疲れさせ、まばたきの減少が表面を乾かし、前に出た頭の姿勢が眉や頭皮の筋肉を緊張させたままにし、光学的なズレがピント合わせの仕組みを迷わせ続けます。痛みが眉とこめかみに現れるのは、そこに痛みを感じる組織があるからです。

眼精疲労は頭痛の原因になる? 答えはイエス、ただし思うより少ない#

この検索キーワードで書かれたクリニックのブログには、決して出てこない一文があります。予約につながらないからです。眼精疲労は頭痛の正真正銘の原因ではありますが、頭痛の大半を説明できるものではありません。米国片頭痛財団(AMF)ははっきりと述べています。ほとんどの頭痛は眼精疲労が原因ではなく、片頭痛や緊張型頭痛といった一次性頭痛が原因であり、大多数の人にとって、眼鏡を変えることも、プリズムを足すことも、視覚訓練を行うことも役に立たない、と。

だからといって症状を軽く見ていい理由にはならず、むしろ正確に見極める理由になります。画面に関連するタイプの不調は、それ単体でも十分にありふれています。数万人規模の参加者を対象にした研究をまとめた2023年のScientific Reports誌によるメタ分析では、画面を使う人の3人に2人ほどがVDT症候群(コンピュータービジョン症候群)の症状を訴えていました。AMFが警告しているのは逆方向の思い込みです。平日に頭痛が来たからといって、それが目の問題だとは限りません。ほとんどの場合はそうではなく、見立てを誤ったときの代償は、何も変わらない新しいレンズに何か月分ものお金を払うことです。

眼精疲労による頭痛か、緊張型頭痛か、片頭痛か:タイミングで見分ける方法#

これを見分ける検査機器はなく、どんなクリニックでも検査はしてくれません。実際にこの3つを分けているのはパターンで、そのパターンは自分でも1週間もあれば集められます。起きるたびに、いつ始まったか、どこにあるか、何をすると止まるかの3つを記録するだけです。下の表はその近道で、なかでもいちばん役に立つのは最後の行です。

眼精疲労による頭痛緊張型頭痛片頭痛
始まり方持続的な近くの作業中、または直後に。たいてい午後にかけて強まるいつでも起こる。ストレスや長時間の同じ姿勢がきっかけになることが多い発作として起こる。前兆を伴うこともあり、画面を見た時間とは無関係
現れる場所眉、こめかみ、目の奥が痛む頭全体を締めつけるような圧迫感たいてい片側。締めつけというより脈打つ痛み
伴う症状目の焼けるような痛みやゴロゴロ感、まばたきで晴れるかすみ、乾き首や肩のこり、頭皮の圧痛吐き気、光や音への過敏さ、視覚の前兆
和らげるもの近くの作業をやめる、本物の遠くを見る、休息体を動かす、姿勢を変える、リラックス暗く静かな場所、睡眠、片頭痛専用の薬
見分けるカギ画面を使った日に連動し、日曜には消えている目が何をしていたかとは関係なく起こるじわじわ強まるのではなく、発作として来る
眼精疲労による頭痛と、もっとも混同されやすい2つの頭痛との見分け方

見分けるカギの行がすべてです。眼精疲労による頭痛は量に比例します。画面をたくさん使った日には出て、軽い日には出ず、本当に近くの作業から離れた週末には消えます。もし土曜の朝、画面を一切見ていないのに出てくる、あるいは仕事量にかかわらず一定して出るなら、眼精疲労は原因ではなく、次に頼るべきは眼鏡店ではなく内科(または頭痛外来)です。目の疲れと頭痛が一緒に起きていることこそが診断の決め手であり、どちらか片方の症状だけでは決め手になりません。

焼けるような目の痛みを伴う眼精疲労の症状:頭痛と同時に起こる理由#

みんなが訴える組み合わせは、頭痛だけということはめったにありません。目の焼けるような痛みとゴロゴロ感、額のあたりの鈍い痛み、そして午後半ばにやってくる全身のけだるさが揃うのが典型です。この3つには、たった一つの有力な説明があります。まばたきの回数です。涙の膜は、数秒ごとに完全なまばたきをしないと保たれません。AAOがパソコン使用時に測定した1分間5〜7回のまばたきでは、それが足りず、表面がまだらに乾き、その焼けるような痛みは表面が発しているサインです。米国国立眼研究所(NEI)も、長時間の画面使用を、まばたきを減らしてこの状態を招く日常的な要因の一つに挙げています。

ここから実践できることが2つあります。1つ目、焼けるような痛みがいちばん強い症状なら、表面をケアしてください。意識してしっかりまばたきする、必要なら人工涙液の目薬をさす、そして部屋の空気を見直す。エアコンの風や顔に向いた扇風機は、どちらも涙の蒸発を早めるからです。2つ目、乾きで説明がつくことと、つかないことを正直に切り分けてください。乾いた表面は画面作業をよりつらくし、頭痛を助長しますが、それがすべてではなく、目薬だけで痛みが収まることはめったにありません。頭痛より乾きのほうが主な訴えであるなら、それには別の一連の原因があり、読む価値があります

眼精疲労による頭痛の対処法:この10分でできること#

対処と治療は別の問いで、こちらは短いほうです。眼精疲労からくる頭痛の対処は、何かを足すのではなく負荷を取り除くことで効きます。だから以下の順番は、単純にそれぞれの手順がどれだけ負荷を取り除くかの順番です。

  • 近くの作業を止めて、数分間しっかり遠くを見る。狭い部屋の奥の壁ではありません。窓の外があるなら、そちらを見てください。ピント合わせの仕組みが完全にゆるむのは、本物の遠距離を見たときだけだからです。
  • 意識して、しっかり、20回まばたきする。ばかばかしく感じますが、涙の膜を張り直せます。焼けるような症状のほうに対して、いちばん早く効く手段です。
  • 頭と肩を動かす。立ち上がり、肩を後ろに回し、首を伸ばしましょう。痛みの正体が主に頭部周囲の筋肉の緊張なら、それに効くのはこの手順です。
  • 座り直す前に、光の当たり方を直す。画面の映り込みも、背後の明るい窓も、どちらもこのあと一日中目に余計な負担をかけ続けます。そしてどちらも、直すのに10秒もかかりません。
  • 水を飲み、最後に食事をしたのがいつか確認する。地味で目立たない原因が、午後の頭痛の意外と大きな割合を占めています。英国の公的医療サービス(NHS)が常連の原因として挙げる脱水と食事抜きも、その一つです。
  • 鎮痛薬は、最初の一手ではなく妥当な最後の一手。痛みそのものには効きますが、4つの負荷のどれにも効きません。常用そのものが頭痛の原因になることは知られていて、これは知っておく価値のある落とし穴です。

眼精疲労による頭痛の治療法:薬より効く対策を、効果の順に#

働く日のたびに頭痛が戻ってくるなら、目指すべきはその場の対処ではありません。以下は、眼精疲労による頭痛の治療法を、それぞれがどれだけ違いを生むかで正直に並べたランキングです。上位はあえて地味なものにし、下にいくほどお金がかかるものにしてあります。

  • 近くを見る作業を、一日を通して定期的に中断する。これは因果の輪のなかでいちばん大きい部分に働きかける唯一の対策であり、同時にいちばん続けにくい対策でもあります。20-20-20スタイルの習慣に関する研究では、実践した学生ほど眼精疲労の症状が少なかった一方で、大多数は継続して実践できていませんでした。処方自体は難しくありません。難しいのは、深く集中しているときにそれを思い出すことです。
  • 画面の配置を一度決めたら、あとは考えない。AOAの基準は具体的で、画面の中心が目線から15〜20度下、目から20〜28インチ(約51〜71cm)としています。AAOは腕を伸ばした距離程度としています。これを間違えたままだと、毎日毎時間、首と眉に負担がかかり続けます。
  • 焼けるような痛みがあるなら、乾いた表面をケアする。まずは意識したまばたき、次に人工涙液の目薬、そして扇風機やエアコンの吹き出し口を顔以外の方向に向けることです。
  • 画面までの距離に合わせて、屈折検査を受ける。運転用ではありません。40歳前後を過ぎている、あるいは一度も検査を受けたことがないなら、これだけですべてが一気に解決することもあります。リストの最初の項目ではないものの、眼科の検査がここに入っている理由です。
  • ブルーライトカットメガネは、この治療法にはなりません。ブルーライトをカットするレンズを検証した2023年のコクランレビューでは、パソコン使用による目の疲れを減らすとはいえない、という結果でした。AAOも関連して指摘していますが、中間距離用として実際に効果のあるパソコン用メガネと、ブルーライトカットメガネは同じ製品ではありません。頭痛をコーティングで治療しようとしても、何も治療していないのと同じです。

このランキングの厄介なところは、いちばん効く対策が一番上にあり、それを実行できるかどうかが完全に、時間の経過に気づけるかどうかにかかっていることです。Pausrが作られたのは、まさにこの隙間を埋めるためです。そして、その限界も正直に言っておきます。度数もライティングも机の配置も直してくれません。直すのは、休憩そのものが実行されないという部分だけです。ただし、これに関するどの研究も、静かにそこを失敗の分かれ目として指摘しています。眼精疲労を減らすための完全ガイドでは、より幅広い対策を効果順に並べていますし、20-20-20ルールにも専用の記事があり、数字そのものより継続のほうが大事な理由を扱っています。

画面を休むだけでは済まない頭痛:病院に行くべきサイン#

デスクで起こる頭痛のほとんどはありふれたもので、この章は誰かを不安にさせるためのものではありません。大事なパターンは一言で説明でき、なかでも一つの眼科的な緊急事態は、頭痛やときに吐き気を伴って現れ、眼精疲労と誤解されやすいので、ここで取り上げます。

  • 視界が突然かすみ、強い目の痛みや頭痛、吐き気や嘔吐、光の周りに虹色の輪が見えるといった症状を伴う。これは急性閉塞隅角緑内障のパターンで、AAOが眼科の本物の緊急事態と呼んでいるものです。予約ではなく、その場ですぐの受診が必要になります。この章が省略できない、ただ一つの理由です。
  • 突然始まり、耐えがたいほど強い頭痛、あるいはけいれん、顔や体の脱力やしびれ、言葉が出にくい、眠気や意識の混乱、視界を失うといった症状を伴う頭痛。これらについてのNHSの助言は、様子を見ることではなく救急要請です。
  • 高熱、首のこわばり、まぶしい光が痛みに感じられることを伴う頭痛。同じカテゴリーで、同じ緊急度です。
  • 噛んだときのあごの痛み、頭皮やこめかみの圧痛、とくに50歳を超えている場合。これは巨細胞性動脈炎のパターンで、視力を脅かすため、早急な診察が必要です。
  • 咳、くしゃみ、前かがみ、運動をきっかけに起こる頭痛、あるいはここまでの対策をすべて試しても繰り返す頭痛。新しい眼鏡を作るより、まず内科を受診する価値があります。
  • まばたきしても休んでも晴れない視界、物が二重に見える、あるいは片目だけに起きる変化。これは眼精疲労ではなく目そのものを指しており、検査が必要です。

この記事は一般的な情報であり、医療上の助言ではありません。持ち帰ってほしい一線は、タイミングによる見分け方が教えてくれるものと同じです。画面を使った日に連動する頭痛は、今日の午後からでも自分で対処できる習慣の問題です。突然で、片側だけで、進行していく、あるいは上記のいずれかを伴う頭痛は、今日中に誰かに診てもらうべき問題です。

よくある質問

眼精疲労は頭痛の原因になりますか?
なります。長時間のデスクワークで近くを見続けると、ピント合わせと両目を寄せる筋肉が疲労し、まばたきの減少で目の表面が乾き、画面に向かう姿勢が額や頭皮、首の筋肉を緊張させたままにします。これらが重なって眉からこめかみにかけての鈍い痛みになり、AOAもVDT症候群(コンピュータービジョン症候群)の代表的な症状に頭痛を挙げています。ただし、逆方向の注意点も重要です。長引く頭痛の大半は眼精疲労が原因ではありません。AMFは、その多くが片頭痛や緊張型頭痛といった一次性頭痛であり、眼鏡を変えても何も変わらないと明言しています。
眼精疲労による頭痛の治し方は?
一回で終わる治療のような治し方はありません。眼精疲労は病気というより、日々積み重なる負荷だからです。取り除くべきは負荷そのもので、具体的には、日中こまめに近くを見る作業を中断すること、画面を目から20〜28インチ(約51〜71cm)離して目線より15〜20度下に置くこと、目が焼けるように痛むなら意識したまばたきや人工涙液の目薬を使うこと、映り込みを抑えること、そして運転用ではなく画面を見る距離に合わせて処方を確認することです。これを習慣として続ければ、頭痛の再発は止まります。一度やるだけなら、今の頭痛を数時間だけ和らげます。
眼精疲労による頭痛に、その場でいちばん効く対処法は?
近くの作業を止めて、2分ほど本物の遠くを見てください。理想は窓の外です。ピント合わせの仕組みが完全にゆるむのは、遠くを見たときだけだからです。次に、涙の膜を張り直すために20回ほどしっかりまばたきし、立ち上がって首と肩をほぐし、座り直す前に映り込みを直します。鎮痛薬は痛みそのものには効きますが、どの原因にも効かないので、妥当な最後の一手ではあっても、毎日の習慣にするには向きません。
眼精疲労による頭痛は、どれくらいで治まりますか?
たいていは、原因になった近くの作業をやめてから30〜60分以内に和らぎ、一晩眠ればほぼ消えています。この時間の経過そのものが診断の手がかりです。目が何をしていたかに関係なく何日も続く頭痛や、画面から丸々1週末離れても残る頭痛は、眼精疲労である可能性が低く、眼鏡店より医師に相談する価値があります。
眼精疲労による頭痛は、どこに現れますか?
眉のあたり、こめかみ、そして目の奥やその周囲です。脈打つ痛みというより、圧迫されるような鈍い痛みで、たいてい左右対称に出ます。眼球そのものが発生源ではなく、痛みは目とその周りの筋肉、画面に向かう姿勢で緊張したままの頭部周囲や首の筋肉、そして刺激を受けた目の表面から来ています。片側だけの脈打つ頭痛に吐き気や光への過敏さを伴うなら、眼精疲労より片頭痛に当てはまります。
結膜炎(はやり目)は頭痛や倦怠感の原因になりますか?
いわゆる「はやり目」は結膜炎、つまり目の表面の炎症や感染症で、どちらも目がつらく感じる点は同じでも、眼精疲労とは別の病気です。特徴は赤み、涙目、目やにで、片目から始まって広がることが多く、原因がウイルス性の場合は全身のだるさを伴うのが一般的です。同じウイルスが風邪の原因になっていることが多いためです。頭痛は典型的な特徴ではありません。目の赤みや目やに、痛みがあるなら、眼精疲労として片づけず、きちんと診てもらってください。とくに見え方が変わったり、光が痛みに感じられたりする場合はなおさらです。
ブルーライトカットメガネは、眼精疲労による頭痛に効きますか?
エビデンスの答えはノーです。ブルーライトをカットする眼鏡レンズを検証した2023年のコクランレビューでは、パソコン使用による目の疲れを減らすとはいえず、視力そのものへの効果もほとんど、あるいはまったくないと考えられる、という結果でした。AAOも別途指摘していますが、中間距離を補正して実際に助けになるパソコン用メガネと、ブルーライトカットメガネは同じ製品ではありません。頭痛が画面を使った日に連動しているなら、違いを生むのは休憩のリズム、画面の配置、そして正確な処方箋のほうです。

出典と参考文献

  1. American Optometric Association: Computer vision syndrome
  2. American Academy of Ophthalmology: Computers, Digital Devices and Eye Strain
  3. American Migraine Foundation: Do I Need To Have My Eyes Checked If My Head Hurts?
  4. NHS: Headaches
  5. American Academy of Ophthalmology: What Is Glaucoma?
  6. National Eye Institute: Causes of Dry Eye
  7. Prevalence of computer vision syndrome: a systematic review and meta-analysis, Scientific Reports (2023)
  8. The 20/20/20 rule: practicing pattern and asthenopic symptoms among university students, PMC (2023)
  9. Singh et al., Blue-light filtering spectacle lenses, Cochrane Database of Systematic Reviews (2023)
  10. American Optometric Association: Comprehensive eye exams

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